置賜地方の草木塔が語りかける自然と人間の共生
草木塔は、「草木塔」「草木供養塔」などという碑文が刻まれている塔であり、ほとんどが採石された状態のままの自然石です。草木塔には、自然を畏れ敬い草木に感謝して生きてきた昔の人々の生活が刻まれており、地域を受け継いできた多くの人々の歴史が刻まれています。
草木塔に込められた精神性に触れ、その歴史を探ることは、自然と人間の関係を明らかにすることであり、人間が自然界の一員として生きていくことを探求することでもあります。
草木塔に込められた精神性に触れ、その歴史を探ることは、自然と人間の関係を明らかにすることであり、人間が自然界の一員として生きていくことを探求することでもあります。
保存・活用の取組み
- 草木塔に関する体系的・総合的研究の継続
- 草木塔シンポジウムの開催
- 草木塔に関する授業の実施
- 草木塔の故郷「米沢市田沢地区」での「自然と人間の共生の里づくり」に対する取組みへの協力
- 広報誌「草木塔」の編集・発行
- ホームページの充実更新
主な構成文化財等
・塩地平の草木塔 ・大明神沢の草木塔 ・白夫平の草木塔 ・上屋敷の草木塔 ・戸長里の草木塔 ・大荒沢の草木塔 ・下中原の草木塔 ・神原の草木塔 ・下の町の草木塔 ・上中原の草木塔
上記10基はいずれも【米沢市指定有形文化財】
上記10基はいずれも【米沢市指定有形文化財】
塩地平の草木塔【米沢市有形文化財】
安永9年(1780)に建立された山形県米沢市入田沢塩地平の草木塔は、現存する草木塔の中で最古のものとされ、平成9年(1997)には、米沢市の有形文化財に指定されました。しかし、山間部の自然環境下で、200有余年の間厳しい風雪等に晒されてきた結果、草木塔(石造物)の風化が進み、塔の左上部の欠落や多数の亀裂が塔全体に生じていることから、現在は、屋根をかけて保存しています。
活動の様子
草木塔シンポジウムの開催
草木塔に込められた精神性に触れ、その歴史を探るシンポジウムを開催します。県内外の有識者をお招きしての講演会、パネルディスカッションなどをとおして、草木塔についての研究成果を共有し、多くの人々に知ってもらう機会を設定します。
草木塔に関する授業の実施
広報誌の発行及びホームページによる情報発信
現地調査やこれまでの文献や写真等を整理し、データ化を行い、やまがた草木塔ネットワークの広報誌を作成・発行します。
また、置賜地方をはじめ、県内外に存在する草木塔の情報を全国に発信し、観光振興や地域活性化につなげていきます。
また、置賜地方をはじめ、県内外に存在する草木塔の情報を全国に発信し、観光振興や地域活性化につなげていきます。
地図
わたしたちが案内します
米沢市田沢コミュニティーセンター内「おいたま草木塔の会事務局」 電話:0238-31-2111
- 【アクセス】(米沢市田沢地区)JR奥羽本線米沢駅から車で約20分
- 【問合せ先】やまがた草木塔ネットワーク事務局(山形大学総合研究所501) 電話:023-695-6228